2017年01月25日

なんとなくのニッポン語

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日本語を英語にする仕事をしていると、とある問題にかなり頻繁に遭遇する。執筆者に「この言葉はこういう意味なので文意からちょっと外れるような・・・?」と確認すると、「あ、こう書いてあるけどそういう意味じゃなくて、こういうことが言いたい感じなんですよー」と返されることだ。

それぞれの言葉には意味がある。辞書にだってちゃーんと書いてある。それなのに「そういう意味じゃなくて」ってなんなんだ。いや、そういう意味じゃないなら、言いたいことがちゃんと伝わるように正しい言葉を選んでよ、と思う。

文法でも同じ問題が起こる。「この文は文法としてはこういう解釈なのですが、ちょっと文意から外れるような・・・?」と確認すれば、「あ、こう書いてあるけどそういう意味じゃなくて、こういうことが言いたい感じなんですよー」と返ってくる。いや、お願いだから、そういう意味じゃないなら、言いたいことがちゃんと伝わるような正しい文法で書いてよ、と思う。

日本人が日本人向けに書いた文章を日本人が読むぶんには、書き手が素人であっても、この手の問題はほとんど発生しないように思える。「なんとなくこういう意味だろう」と思いこまれた言葉が「なんとなく」文に見えるように並べられ、たとえ文法が破たんしていようとも、読み手が「なんとなく」言いたいことを理解できればそれでOKだからだ。ただ、それを英語として筋の通ったものにしようとした瞬間、OKでなくなる。適当に選んだ言葉が適当に並ぶ、文のように見える文字列をそのまま忠実に訳せば、英語を母国語とする読み手は最初の2行で「いったいあなたは何を言っているんだ?」となってしまうだろう。「書いてあること」に惑わされてはいけない。文字として表現されない「こういうことが言いたい感じ」にたどり着かなければ文章の正しい理解はもちろん、日英翻訳も不可能だ。

素人の書き手に限って言えば、「読み書きさえできれば日本語は達者」という前提があるように思える。文章を書く訓練を受けないまま、読書感想文を書き、小論文を書き、卒論を書き、社会人になる。そのうち会社で業務報告書やら事業提案書やら監査報告書といった書類の作成を任される。これらの書類が日本人同士のコミュニケーションで使われる分には問題ないだろう。仕事も問題なく回るだろう。しかし、それをいざ英語に翻訳となった瞬間に、その多くが「いったいあなたは何を言っているんだ?」という文章として翻訳者に認識されてしまう。

全ての文章を英訳前提仕様で書く必要はないと思う。通常のやり取りは、ニュアンスが伝わればそれで書き手も読み手も満足だ。言葉の選択が間違っていても、文法がしっちゃかめっちゃかでも、ロジックがまるで存在しなくても、問題ないようにみえる。ただ、「この文章は英訳されますよ」となった場合は、文章の意図を正しく読み手に伝えるためにも、それが英訳に耐えうる日本語で書かれているか一度見直すといいんじゃないかと思う。

言いたいことを文字で表現するのは非常に難しい。その難しさは毎日感じているし、「やっぱりプロはすごいな」と思わない日はない。自分のヘタさは痛いほどよーく分かってる。だから自分のことを棚に上げてこんな記事を書いちゃうのってどうなのよと思ったけど、ここ数週間ブログを書けなかった理由が、度重なる「あ、こう書いてあるけどそういう意味じゃなくて、こういうことが言いたい感じなんですよー」だったんだよね。だからついついこの場に甘えて思いを吐き出してしまったよ。

だれでも自分は良い書き手だって信じてると思うし、そう思いたいよね。
だから、この記事読んでイヤな思いした人いたらゴメンね。
翻訳者の独り言と思って、読んだらどうぞ、すぐ忘れてね♡

posted by まみ at 01:07| フリーランス生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月09日

私のテンプレ生活

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仕事をしていて何が面倒ってメールだ。電話ほど直接的に仕事の流れをぶった切ることはなくても、来てしまえば気になるし、それよりなにより返信は迅速な方がいいよね。今日は私が使っているメールテンプレのおはなし(長文)。

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posted by まみ at 18:14| フリーランス生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月07日

TED talk 『先延ばし魔の頭の中はどうなっているか』


わかるわかるわかりすぎる!私のことだー!声出して笑っちゃった!

posted by まみ at 12:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする