2017年06月06日

ハイコンテクストな文化にて。

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ドラマなんかで悪党が、「ちくしょー!覚えてろよー!」みたいな捨て台詞を残して走り去るシーンってあるじゃない?

あれってさ、本当に覚えてもらえてるのかなって気にならない?それに、そもそも一連の出来事の一体どのあたりを「覚えてろ」って言ってるのかなって疑問に思ったりしない?

日本はハイコンテクストな文化。つまり言葉で情報を共有することなく文脈を共有することができる文化であって、いわゆる「察する」文化だよね。だからもしかすると、「覚えてろよー」の一言で何を覚えるべきなのか、ドラマを観ている人は実はみんな察していて、分からないのは私だけかもしれない・・・。いやでもさ、ちゃんと何を覚えていてほしいのか言っておかないと「覚えてろよ」って言われたことだけを覚えてしまわない?後になって「そういえば、覚えてろって言われたけど・・・」みたいな会話になってしまわないかな(考えすぎ?)。

そうそう、もう一つ、誰に向かって「覚えてろよー」なのかな?っていうのも好奇心をくすぐられちゃう。だってドラマなんかの場合、そこに残されるのはたいてい被害者とヒーローじゃない?どっちに向かって「覚えてろよー」なのかなあ。両方?でも、両者それぞれその場で体験したことは全く異なるし、悪党との関わり方も異なるわけだよね。ってことは、やっぱり両方ってことはないよね(そんなことない?)。

まあでも、いくら情報が足りないからといって、せっかくの捨て台詞が「おまえ、俺がアレやコレやしたこと忘れんなよー!」みたいに必要な情報を過不足なく含んだ台詞になっちゃったらそれはそれで全くしまりがないし、もっと言うなら夕暮れ時に公園で「ばいばーい!」って別れの挨拶をしている小学生の言葉みたいに聞こえてしまうなあ。

うーん。ハイコンテクスト文化、難しいねえ。面白いケド。

ちなみに日英翻訳は、ハイコンテクスト文化の言語をローコンテクスト文化の言語に変換するという作業なので、お仕事中は原稿を見ながらだいたいここに書いたような感じで思考を巡らせながら一文一文訳出しておりますよ。いやー毎日大変だ(笑)。

posted by まみ at 21:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする