2017年07月20日

足に記憶があったなら

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長くお世話になった物を捨てる時には必ず「ありがとうございました」と感謝する... ように小さい頃から両親に教えられてきた。

小さな文房具から寝具まで、これまでいくつの物たちに「長い間ありがとうね」と声をかけただろう。大好きなのにもうどう頑張っても使えなくなってしまった物たちに、泣きながら「ありがとう」とお別れのあいさつをしたのも一度や二度のことではない。

昨日私は新しいスニーカーをおろし、数年間お世話になったスニーカーに「長い間ありがとうね」と言った。

スニーカーを履きつぶしてしまうまでの数年間に、近所から遠くまで、身近な場所から知らないエリアまで、いろんな場所を歩いたなあと思う。

足に記憶があったなら。
生まれた時から今日の今日まで、自らの足で歩いた場所を全て覚えていたとしたら。

生まれて初めて立ち上がった日から始まる、壮大な物語になるのだろう。

それは晴れた日の物語でもあるし雨の日の物語でもあり、楽しい温泉旅行の物語でもあり、知らない土地でガッツリ迷子になった日の物語でもあり、ビーチで砂だらけになった日の物語でもあり、近所のスーパーで野菜を買った日の物語でもあり、バスケのコートをかけまわった日の物語でもあり、スケート靴を履いて氷の上を滑った日の物語でもあり、雪の日に歩道でコケそうになった日の物語でもあり、ブランコを立ちこぎした日の物語でもあり、生まれて初めて飛行機に乗った日の物語でもある。もし今日これからどこかへ出かければ、それがまた新しい物語になる。

すごいなあ、足。これからも、一緒にどこまでも行こうね、と思う。

posted by まみ at 16:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする